| 「 | ねぇ〜、センパ〜イ。最近ってCGIでばっか遊んでて・・・。たまにはあたしの面倒も見てくださいよ〜。今は『徒然草子』で遊んでんですか?」 |
| 「 | ん〜? 別に遊んでるわけじゃぁねぇんだが、最近あんまり閑でさ。疲れちゃうんだよな〜。なんだか家に帰ってきても元気が出なくってねぇ。つい、簡単な事でお茶を濁しちゃうんだなぁ」 |
| 「 | それはきっと癌ですよ。つっ・・っいてて。すぐにどつくんだからたまんないなぁ。でもどっか具合が悪いんじゃぁないんですか?」 |
| 「 | そうさなぁ、どこが悪いかって、一番具合が悪いのはやっぱ、懐の方かねぇ。 って冗談はおいといて。さっき、この通りへ出る時みたいにさ、右からは車が来ない、左から来てる車は自分のいる通りへ入ってくるなんて時にね、ギリギリでその判断をするばかがいんだよ。 俺が今のうちに出ちゃえって声を掛けた時だったら、まだ距離も十分あったから、あの時点で出ていれば無理なく出られたんだが、左から来てる車が曲がる動作に入ってから飛び出す奴がいるわけだ。つまりね、どうせ一回じゃぁ曲がりきれねぇだろう、それなら俺が先に出てやった方があいつに取ったって都合がいいはず。感謝しろよ、ってとこかな」 |
| 「 | だけど既に曲がる動作に入っている状態では却って危ないですよね」 |
| 「 | しかもだ、曲がる方からすれば、今ごろのこのこ出てきてこの野郎ってんでね、出ようとしている車の頭にかぶせる様にして抑え込もうとするからなおさら危ない」 |
| 「 | そこまでするんですか? むしろ余計なもんがいなくなって楽に曲がれるのならあたしだったら一歩譲って待ちますけどね〜。でも、やっぱり目の前で急に出てこられたとすれば、やはり危ないな〜」 |
| 「 | 飛び出すばかがいて、それを抑え込もうとするばかがいれば、当然ドッカーンだな。 中にはとんでもねぇ奴がいてね、路地から本線に出ようとして始めっから中央にいるなんてばかもいるよ。一方通行でもないってのにね。あるいは、左端を走ってきていながら本線に出る直前で頭を右に振ってる奴とかね。そうなると、入ってくる奴をブロックしてる見てぇなもんだな。 どうだい、入ってこれねぇだろ、俺を先に出させろよ、といってるようなもんだ」 |
| 「 | ・・・・・! おっとっと、信号が変わったら止まれってね・・」 |
| 「 | あの前から来てる奴、今右折帯に入った奴をよく見てろよ。信号が変わりがけにずるずる動くようだったら、こっちもずるずると動いて牽制したほうがいいな」 |
| 「 | 牽制って? あの、青に変わらないうちに停止線を越えるんですか?」 |
| 「 | ほら、動いてるだろ?こっちもちょっとずつ動いて・・・」 |
| 「 | だってまだ赤ですよ」 |
| 「 | ほら見ろぐずぐずしてるから・・・青にもならねぇうちから・・・」 |
| 「 | あ、酷い! 直進車がいるのに・・! 右折してきて、おまけに前を塞いで停まっちゃいましたよ。どう言うことなんですか? あ、横断者がいたのか」 |
| 「 | ほら、権利を主張しろよ」 |
| 「 | どう言うことです? あ、また、いきなり横から手を出してぇ、クラクション鳴らしたりして・・・あの人、前を指差してますけど何て怒鳴ってんですかね」 |
| 「 | おおかた、前に歩行者がいるのに行けるかよって怒ってんだろうな」 |
| 「 | だけど、ルールを無視して前を塞いでるのはあの人のほうですよね。恥ずかしくないんですかねぇ」 |
| 「 | 名古屋の人にとって一番恥ずかしいことは、貧乏だと思われることだろうな。いやそれだけかもしれねんだが、例えば結婚式の引き出物は、高価だけど小さいものより、安くても重くて大きいものを選ぶくらいだからな。料理だって、良い物が少ししかないよりは安くて沢山じゃなけりゃ駄目って位のもんだ」 |
| 「 | えぇ〜! 引き出物や料理なんて、見る人が見れば、いくら大きくても、量があっても安物は安物と見破られるでしょうに。 ってそんな事はどうでも良かったんですよね。 それじゃぁ、この人は恥ずかしいなんて全然思っていないということですか・・・。ま、これも嫌がらせと言うことなんでしょうかねぇ」 |
| 「 | だな。だからさっき言ったろ? 牽制しておけって。信号で止まるまでの勢いや、信号が青に変わらないうちからじりじり動く動作を見ていれば、こう言うことをする奴だなってことは予測が出来るんで覚えて置けよ。牽制しておけば、無理して先に右折するつもりだった奴だって諦める場合もあるってもんだ」 |
| 「 | ということは、牽制して置いても突っ込んでくる人はいるんですか?」 |
| 「 | 逆に意地になるのかね、交差する通りの車が止まるか止まらないかっていう危ない状態のうちに飛び出してくる奴もいるからな。対向車ばかりに気が行ってるから、きゅっと曲がった途端にスタートの早い自転車を引っ掛けるなんて事故も結構あるよ。 それに、直進車の方でも、そうはさせるかと意地になって右折車の前へ飛び出してドッカーンとかね。これも突っ込み合いの事故だね」 |
| 「 | ふ〜〜っ、やっと邪魔ものが行っちゃいましたね。それにしても、そろそろ信号が変わりそうですよ。これでは、何台通過できますかね。 この次はどこを曲がるんですか?」 |
| 「 | いや、ハハッ、本とはねさっきの信号で左に曲がるつもりでいたんだがね」 |
| 「 | え〜! 忘れてたんですか?」 |
| 「 | ばかにすんなよ。忘れてたわけじゃぁねんだが、対向車を見てたら多分強引な事をするだろうって思ったもんだから、急遽直進して見ようってことに決めただけなんだから」 |
| 「 | それはそれは。アタクシ如きのためにわざわざ気を使っていただきまして・・・」 |
| 「 | 今日は別に目的地なんてのはねんだし、いいじゃぁねぇか」 |
| 「 | あらら、また赤信号ですよ。あ、そうか、さっきの信号ではしばらく待たされましたからねぇ。あれが素直に通れていればここも通れたんでしょうね」 |
| 「 | と言うわけだな。う〜〜ん、よし! U-ターンして戻ろう。 前には・・3台くらいいるのか・・。片側一車線だから。交差してる通りから曲がってくる奴にさえ注意してれば、事故の心配もないしな。例えば、タクシーで走ってる時なんかだと、こんな状態の時に後ろの方を無線で呼んでるなんてことだってあるじゃねぇか。そう言う時は、こんなとこでもU-ターンしなくっちゃぁならねぇなんてこたぁ結構あるんだから」 |
| 「 | 確かにそうですね。それじゃ・・。後ろは一応見るけど停止中の車だけ・・。前方は、曲がってくる車はいない・・。それじゃぁ頭を右に振ってと。でもぎりぎりですねぇ。で、バッ・・・ク、出来ない。ねぇ、先輩、後ろ塞がれちゃいましたけど・・・。どうしたら・・・」 |
| 「 | ・・・・クックッククク・・・・」 |
| 「 | アァー−! 先輩、こうなる事が分っててやらせたんですか? 酷いことするなぁ」 |
| 「 | おいおい、人聞きの悪いこと言うんじゃぁねぇよ。酷い事をしたのは後ろの車だろ? というか、後ろの車は只のぼんくらか? それとも分ってて意地悪をしたのかは分らないがな。結構多いよ、こう言った奴らは。前の車が何をするつもりかなんて考えもしない。右側に道がないのに頭を右へ振ったのは何をするつもりか? なんて考えてもいねぇんだな。只単に前が空いたから詰めたってだけの奴のほうが多いだろうね」 |
| 「 | 意地悪と言うわけではなく、ですか? それじゃぁまるでばかじゃぁないですか」 |
| 「 | ばかじゃぁなければ、かなり度を越した意地悪かも知れねんだが。 ま、今みたいな時、予めハザードを出して置いて、出来れば窓から手を出して後ろの車に合図をしながらやれば、こう言った事態を防ぐ事も出来ただろうがな。それでも塞いでくる奴はいるんだから、それが確実な方法とは言えないんだが ま、先頭の車が動き出すまではなんともならんな」 |
01/01/24